キンボール
★ 大玉を使った新感覚のスポーツ!!
キンボールは1986年、カナダ・ケベック州で体育教師マリオ・ドゥマース氏によって考案されました。
彼は、個人の体力的優劣や経験を問わず、スポーツマンシップを学ぶことができる、新しいスポーツとして、キンボールを考案しました。
*キンボールの「キン」は、「運動感覚、運藤感性」を意味する「Kinesthesis」(キネスシス)の略語。
キンボールが、日本に紹介されたのは、1997年のことでした。
これまでの競技スポーツは、プレーヤー個々の技量や体力の差が多く問われてきましたが、キンボールの競技では、特定の優れたプレーヤーだけではチームを勝利に導くことはできません。メンバー1人ひとりが「主役」としてプレーし、全員が心を一つにして助け合うことで成り立つのがキンボールです。
キンボールは、「誰もが主役になれ、自分たちでゲームを工夫し、しかも、誰にでもすぐに楽しめる」というのが特色です。
キンボールゲームのコンセプトとして、「共遊」「主体」「創造」というのがあります。
「共遊」 プレーヤー全員で助け合い楽しむ
「主体」 プレーヤーの誰もが主役として楽しむ
「創造」 プレーヤー自身でさまざまな動きを創って楽しむ
幼児から高齢者、障害者までキンボールゲームはできます。
参加者の年齢や体力に合わせて公式ルールの一部を変更すれば、参加者がよりキンボールを楽しむことができます。
キンボールは、4名1組の3チーム(ピンク・ブラック・グレー)がコートに入り、直径122cm、重さ約1kgの空気の入ったボールを「ヒット」「レシーブ」して行うゲームです。
*コートは、体育館などの室内でルール上は最小13m×16m、最大で21.4m四方を超えないことになっています。しかし、これにとらわれることはありません。
基本的なゲームの流れ
➀各チームのキャプテンがコートの中央に集まってジャンケンをし、ヒット・インチーム(試合開始時の先攻)を決定
➁ヒット・インチームの3人が、コート中央でボールを支え、チームの1人が「オムニキン」と叫び、続いてレシーブチームの色を 叫んでから、ヒッターがボールをヒットします。
➂色を指定されたチームは、ヒットされたボールが床に落ちる前にレシーブします。
➃レシーブは、手や足など体のどの部分を使ってもOKです。レシーブ後、ボールを持って移動しても、パスしてもかまいません。 ただし、3番目のプレーヤーがボールに触れたら、その場所から足は動かせません。
➄今度はレシーブチームが、ヒットチームになります。➁と同様に3人でボールを支えてヒットします。
➅ヒットが下向きだったり、1.8m以上飛ばなかったり、レシーブに失敗すると、他のチームに1点ずつ得点が与えられます。
基本的なゲームの流れは、公式ルールに則ったものなので、➃や➅の一部は幼児や高齢者、初心者などには難しいものもあるので、ルールを変更してゲームをします。
*「オムニキン」とは「すべての人が楽しめるスポーツ」を意味する造語。